トライアングルストラテジー レビュー

トライアングルストラテジーをクリアしたので感想を。総プレイ時間は34時間半ほど。
エンディング感想部分以外はネタバレなしです。
HD-2Dの新作であり、ゲームシステム的にタクティクスオウガの系譜に感じられる本作ですが、中身は個人的な期待通りの良質なSRPGでした。
真エンドクリアには最低2周必要で、私の場合は1週目クリアまで難易度ノーマルで21時間半、2周目はストーリーを追いたかったのでベリーイージーで早めに進めて10時間、他2エンドは各1時間半といったところです。

個人的に本作最大の魅力はストーリーだと思います。
シリアスな軍記物なので全体的に重い話なのですが、ストーリー的なメリハリがしっかりしているため先が気になる展開が続きます。
また、ほぼ毎章のように分岐が発生し、ストーリー展開が大きく変わる点も素晴らしい。
私の場合1週目はフレデリカ寄りの選択肢を選んでいたのですが、2周目はほとんど違う展開を見ることが出来ました。
その分岐も7章で「差し出す」を選ぶ等、通常のJRPGではなかなか見られない展開もルートが用意されているというのが良かったですね。
ただ、国家間の背景やキャラクターの設定を作りこんでいるためか、序盤が退屈なのはマイナスポイント。
3国の共同開発の式典という体で序盤から大量のキャラクターを紹介されるわけですが、当然のごとくそのタイミングで頭に入るわけもなく、情報過多になってしまっている感がありました。
加えてその退屈なところが体験版部分というのも損をしている気がしますね。
体験版の後からストーリーが一気に動いて面白くなるので、プロモーション的にかなり勿体ない。

本作のもう一つの魅力は作りこまれたSRPGパートでしょう。
高低差、キャラ向き、速さ順の行動とタクティクスオウガを継承したシステムを取っており、そこに追撃というキャラ同士の位置関係を活かした要素が追加されています。
追撃はキャラ同士で挟み込むことで追加攻撃が発生するシステムで、単騎で突っ込むとあっという間に囲まれてボコボコにされてしまいます。
これによって位置取りと行動順がより重要になるため、かなり良いシステムだったと思います。
難易度的には私には1週目ノーマルでちょうど良いくらいだったかな。
あまり極端なレベリングはしておらず、新しい想定バトルが出たら1回クリアする感じで進めると、大体敵のレベルよりも低いくらいになっていました。
キャラがやられてもロストせず、また全滅や撤退しても経験値はそのままというのも、プレイが無駄にならずストレスフリーでよかったです。
無理に想定バトルでレベリングをしなくても、とりあえず突っ込んでいればそのうちレベルが上がってクリアできるというのは優しいですね。

本作は先に述べた通りタクティクスオウガ系のシステムではあるものの、キャラの育成幅は小さいです。
武器、クラスは固定でアクセサリーとアビリティの変更しかできないのですが、それゆえに各キャラの個性と役割がはっきりしており、個人的には好みでした。
クラスチェンジが自由なゲームはそれはそれで楽しいのですが、最終的に万能キャラが育ってしまい、各キャラが没個性になりがちな印象があります。
本作はそういったことはなく、難易度ノーマルでも各キャラの個性を活かした運用をする必要があるというのは前述のバランスの良さに結び付いているかと思います。

ここからは悪い点を。
まず気になるのは全体的なテンポの悪さ。
恐らく誰もが気になるであろう3点リーダーによる謎の間と意味不明な効果音はちょっと設定した人間のセンスを疑います。
しかもこの演出が超頻出なのでプレイしていて最後まで気になり続けました。
また、ナレーションのボイスが一定時間飛ばせない、戦闘中に敵が多いと行動までに思考時間的なものが発生する(特にスキル使用時は顕著)、ストーリーがぶつ切りにされ、その度に全体マップに戻されるなど、色々と快適性を損なう仕様も盛りだくさん。
同チーム制作のブレイブリーデフォルト2も快適性がかなり低かったので、このチームはUXに興味がないのかな?
ゲームではかなり重要なポイントだと思うのだけど・・・
また、HD-2Dを謳ってはいるものの、やはり演出面は物足りない。
私自身が3Dモデルの方が好みということもあるのですが、全体的に動きが小さくて寂しいんですよね。
そしてドット絵で間を表現できないがために出てきた演出が3点リーダーというのであれば、素直に3Dモデルを使おうよという感想しか出てこないです。
あと、せっかく立ち絵があるのだからキャラの吹き出しの横に立ち絵表示くらいはして欲しかったな。

何故か独立した呼び名が存在しているRPGパート。
そもそもRPGってロールプレイングゲームの略だと思うのですが、このパートのどこにロールをプレイする要素があるんでしょうか。しかもG(=ゲーム)においてはもはや意味不明。
このパートは一応仲間や住人の話を聞くという要素ではあるものの、正直全く面白さを感じませんでした。
その割に会話で後の選択肢が増えたり、貴重なアイテムが落ちていたりして無視も出来ないというのは頂けない。
さらに高低差のあるマップだと、視点によっては高低差が分かりづらく、上ることのできる段差も分かりにくいため、移動でのストレスが凄いです。
移動と会話しかやることのないパートで移動に多大なストレスがかかるって・・・

一応各エンディングもクリアしたのでそれぞれの感想でも。
1週目はフレデリカエンドを選びましたが展開がぶっ飛びすぎていて驚きでした。
まさか3国間の争いを放り出して逃亡⇒主人公爆散エンドって完全にバッドエンドじゃないですかー
2周目の分岐でセーブして先にロランエンドとベネディクトエンド。
ロランエンドもフレデリカほど無理な展開ではないものの、こちらもハイサンドにすべて丸投げの読了感の悪い展開。
真エンドの展開的にもハイサンドは敵扱いなので、こちらもバッドエンドでしょう。
ベネディクトエンドは通常エンドの中では一番無難な展開だったかな。
最終章がベネディクトの操り人形化したセレノアVS操り人形の教皇というのも皮肉が効いていて良い。
真エンドは大団円ということで一番すっきりする展開ですね。
部隊を3分割されたときは驚きましたが、ベリーイージーだったので何とかなりました。
あれノーマルだったらレベル上げでかなり時間を取られただろうなぁ。
ただ、他のエンディングで見たような展開が続いてしまうので、驚きは少なかったですね。
ローゼル族の解放とかほぼそのままですし、教皇の正体とかもベネディクトエンドで出ていましたし。
総合的には、真エンド>ベネ>>フレ>ロランかなぁ。
フレデリカエンドも酷いものでしたが、ロランルートと違って信念もなく丸投げではない分まだマシだったかと。

★★★★★★★★★ (9.0/10.0)
テンポの悪さなどの欠点はあるものの、全体的なクオリティが高い良作。
ジャンル的に難しいであろう貴重なSRPGというだけでも評価が出来ますが、その出来が良いとあればなおさら。
特にストーリーの出来は非常に良く、分岐で大きく展開が変わる点も素晴らしいです。
体験版で魅力が伝わりづらいのが難点ではありますが、SRPG好きならお勧めできる作品になっていると思います。
真エンドクリアには最低2周必要で、私の場合は1週目クリアまで難易度ノーマルで21時間半、2周目はストーリーを追いたかったのでベリーイージーで早めに進めて10時間、他2エンドは各1時間半といったところです。
分岐で展開が大きく変わる良質なストーリー

個人的に本作最大の魅力はストーリーだと思います。
シリアスな軍記物なので全体的に重い話なのですが、ストーリー的なメリハリがしっかりしているため先が気になる展開が続きます。
また、ほぼ毎章のように分岐が発生し、ストーリー展開が大きく変わる点も素晴らしい。
私の場合1週目はフレデリカ寄りの選択肢を選んでいたのですが、2周目はほとんど違う展開を見ることが出来ました。
その分岐も7章で「差し出す」を選ぶ等、通常のJRPGではなかなか見られない展開もルートが用意されているというのが良かったですね。
ただ、国家間の背景やキャラクターの設定を作りこんでいるためか、序盤が退屈なのはマイナスポイント。
3国の共同開発の式典という体で序盤から大量のキャラクターを紹介されるわけですが、当然のごとくそのタイミングで頭に入るわけもなく、情報過多になってしまっている感がありました。
加えてその退屈なところが体験版部分というのも損をしている気がしますね。
体験版の後からストーリーが一気に動いて面白くなるので、プロモーション的にかなり勿体ない。
程よい難易度のSRPGパート

本作のもう一つの魅力は作りこまれたSRPGパートでしょう。
高低差、キャラ向き、速さ順の行動とタクティクスオウガを継承したシステムを取っており、そこに追撃というキャラ同士の位置関係を活かした要素が追加されています。
追撃はキャラ同士で挟み込むことで追加攻撃が発生するシステムで、単騎で突っ込むとあっという間に囲まれてボコボコにされてしまいます。
これによって位置取りと行動順がより重要になるため、かなり良いシステムだったと思います。
難易度的には私には1週目ノーマルでちょうど良いくらいだったかな。
あまり極端なレベリングはしておらず、新しい想定バトルが出たら1回クリアする感じで進めると、大体敵のレベルよりも低いくらいになっていました。
キャラがやられてもロストせず、また全滅や撤退しても経験値はそのままというのも、プレイが無駄にならずストレスフリーでよかったです。
無理に想定バトルでレベリングをしなくても、とりあえず突っ込んでいればそのうちレベルが上がってクリアできるというのは優しいですね。
キャラの個性が光る調整

本作は先に述べた通りタクティクスオウガ系のシステムではあるものの、キャラの育成幅は小さいです。
武器、クラスは固定でアクセサリーとアビリティの変更しかできないのですが、それゆえに各キャラの個性と役割がはっきりしており、個人的には好みでした。
クラスチェンジが自由なゲームはそれはそれで楽しいのですが、最終的に万能キャラが育ってしまい、各キャラが没個性になりがちな印象があります。
本作はそういったことはなく、難易度ノーマルでも各キャラの個性を活かした運用をする必要があるというのは前述のバランスの良さに結び付いているかと思います。
全体的なテンポの悪さと物足りない演出

ここからは悪い点を。
まず気になるのは全体的なテンポの悪さ。
恐らく誰もが気になるであろう3点リーダーによる謎の間と意味不明な効果音はちょっと設定した人間のセンスを疑います。
しかもこの演出が超頻出なのでプレイしていて最後まで気になり続けました。
また、ナレーションのボイスが一定時間飛ばせない、戦闘中に敵が多いと行動までに思考時間的なものが発生する(特にスキル使用時は顕著)、ストーリーがぶつ切りにされ、その度に全体マップに戻されるなど、色々と快適性を損なう仕様も盛りだくさん。
同チーム制作のブレイブリーデフォルト2も快適性がかなり低かったので、このチームはUXに興味がないのかな?
ゲームではかなり重要なポイントだと思うのだけど・・・
また、HD-2Dを謳ってはいるものの、やはり演出面は物足りない。
私自身が3Dモデルの方が好みということもあるのですが、全体的に動きが小さくて寂しいんですよね。
そしてドット絵で間を表現できないがために出てきた演出が3点リーダーというのであれば、素直に3Dモデルを使おうよという感想しか出てこないです。
あと、せっかく立ち絵があるのだからキャラの吹き出しの横に立ち絵表示くらいはして欲しかったな。
RPGパートいる?

何故か独立した呼び名が存在しているRPGパート。
そもそもRPGってロールプレイングゲームの略だと思うのですが、このパートのどこにロールをプレイする要素があるんでしょうか。しかもG(=ゲーム)においてはもはや意味不明。
このパートは一応仲間や住人の話を聞くという要素ではあるものの、正直全く面白さを感じませんでした。
その割に会話で後の選択肢が増えたり、貴重なアイテムが落ちていたりして無視も出来ないというのは頂けない。
さらに高低差のあるマップだと、視点によっては高低差が分かりづらく、上ることのできる段差も分かりにくいため、移動でのストレスが凄いです。
移動と会話しかやることのないパートで移動に多大なストレスがかかるって・・・
エンディング感想(ネタバレ注意)

一応各エンディングもクリアしたのでそれぞれの感想でも。
1週目はフレデリカエンドを選びましたが展開がぶっ飛びすぎていて驚きでした。
まさか3国間の争いを放り出して逃亡⇒主人公爆散エンドって完全にバッドエンドじゃないですかー
2周目の分岐でセーブして先にロランエンドとベネディクトエンド。
ロランエンドもフレデリカほど無理な展開ではないものの、こちらもハイサンドにすべて丸投げの読了感の悪い展開。
真エンドの展開的にもハイサンドは敵扱いなので、こちらもバッドエンドでしょう。
ベネディクトエンドは通常エンドの中では一番無難な展開だったかな。
最終章がベネディクトの操り人形化したセレノアVS操り人形の教皇というのも皮肉が効いていて良い。
真エンドは大団円ということで一番すっきりする展開ですね。
部隊を3分割されたときは驚きましたが、ベリーイージーだったので何とかなりました。
あれノーマルだったらレベル上げでかなり時間を取られただろうなぁ。
ただ、他のエンディングで見たような展開が続いてしまうので、驚きは少なかったですね。
ローゼル族の解放とかほぼそのままですし、教皇の正体とかもベネディクトエンドで出ていましたし。
総合的には、真エンド>ベネ>>フレ>ロランかなぁ。
フレデリカエンドも酷いものでしたが、ロランルートと違って信念もなく丸投げではない分まだマシだったかと。
総評

★★★★★★★★★ (9.0/10.0)
テンポの悪さなどの欠点はあるものの、全体的なクオリティが高い良作。
ジャンル的に難しいであろう貴重なSRPGというだけでも評価が出来ますが、その出来が良いとあればなおさら。
特にストーリーの出来は非常に良く、分岐で大きく展開が変わる点も素晴らしいです。
体験版で魅力が伝わりづらいのが難点ではありますが、SRPG好きならお勧めできる作品になっていると思います。
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