金色ラブリッチェ レビュー

金色ラブリッチェのSwitch版をクリアしたので感想を。個別ルート感想はネタバレありです。
やたらと安売りしていた金色ラブリッチェのSwitch版をクリア。現在続けてゴールデンタイムをプレイ中です。
エンターグラムは色々と移植してくれるのは良いのですが、基本的に追加要素もないし、仕事が雑なのが難点ですね。
全体的な感想とか

プロローグが丸ごと共通パートでそこから各ヒロインのルートが選べるのはスキップの必要がなく、非常に親切な作りですね。
ヒロインを筆頭にサブキャラも魅力的で、個別ルートより共通パートが面白かった気すらします。
欠点は移植度の低さ。
一部BGMが音割れしたり、画面演出に移行する際に結構な時間画面が固まったり、BGMが流れているであろうシーンがしばらく無音だったりと、とにかく一度プレイするだけで気づけるような不具合が多く、しかもいまだに治っていません。
元のゲームの面白さとは無関係なのですが、とにかく移植の仕事が適当にもほどがあると思います。
以下個別ルート感想なのでネタバレ注意。
ちなみに個別ルートの評価は、エル>理亜>シルヴィ>玲奈>茜
理亜はグランドなのでシナリオそのものの作りは一番しっかりしているのですが、個人的に合わなかったです。
シルヴィ

メインヒロインですがシナリオは可もなく不可もなくといった印象。
央路のバックグラウンドの説明と問題解決にかなりのボリュームを割かれるため物足りない感を感じました。
恋愛の障害になりそうなライバル(イロエ&千恵華)はどちらも兄弟でしたというオチを同じルートで2回もやるのはいかがなものか。
また、シルヴィとの身分差に関しても外交官になろうとあっさり終了。
作品全体の雰囲気的にあまりシリアスな話をされても困るのでこんなものかなぁといった感想でした(なお理亜ルート)
玲奈

こちらもシルヴィルート同様央路の話が中心なのが勿体ないですね。
玲奈ルートは千恵華関連の話には触れず、野球部が中心になりますが、シルヴィルートを先にプレイしていたので特に驚きもない感じです。
そして、玲奈ルートの場合はヒロインに関連する問題は全くと言ってよいほど発生しないため、シルヴィルートよりもさらに物足りませんでした。
服飾に取り組む話も本筋には絡まないですし、絢華が若干絡んでくるのも謎。
要はヒロインが玲奈である必要がないんですよね。
エル

前述のとおり、シナリオ自体の完成度は理亜ルートの方が上でしょうが、個人的には一番評価の高かったシナリオ。
エルにしっかりとスポットが当たっており、フェンシング部の活動、ソルトレージュの立場、シルヴィとの関係と色々な問題が出てきながらも上手く纏まっていたと思います。
シナリオ自体はそこまで特筆するほどではないものの、キャラが一番好きなので評価も高くなりました。
茜

サブヒロインなのでかなりあっさり目。
特に問題が発生するわけでもなく、ルートに入ってすぐにイチャイチャして終了といった感じでした。
エピローグがオリンピック頑張れという、エルルートと半ば被っていたのは少し気になったかな。
理亜

問題の理亜ルート。
恐らくこのルートが気に入った場合、本作をシナリオゲーと評して評価が高くなるのでしょう。
他のヒロインとは全く異なるベクトルのルートで、病弱ヒロインがなんやかんや頑張って目標を達成し、最後に死別してエンディングという鍵ゲーにありそうな展開。
全体的にほのぼの、明るい萌えキャラゲーといった感じのそれまでのルートとは毛色が異なっており、個人的にはあまり好きにはなれませんでした。
もちろんそれまでのシナリオで張られた伏線は理亜ルートで回収されることもあり、シナリオ単体での出来は一番だとは思うのですが、個人的には理亜がそこまで好きなキャラではないこともあり、評価はイマイチでした。
総評

★★★★★★★☆ (7.5/10.0)
キャラゲーとしては及第点、シナリオゲーとしてはイマイチといった感想です。
共通ルートは特にキャラゲーとしての良さが出ており、かなり楽しめましたが、個別ルートが全体的にイマイチでした。
理亜ルートはグランドルートなので色々な伏線を回収してくれてよいのですが、やはり作品の雰囲気とは合わなかった気がします。
あと、移植に伴うバグが多いのは評価に入れていませんが、やはり没入感を削がれるので何とかしてほしかったですね。
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