英雄伝説 創の軌跡 レビュー

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    創の軌跡 をクリアしたので感想を。メインストーリーを中心に進めてクリアまで18時間。Cの正体のネタバレありです。

    そろそろ軌跡シリーズの新作が出る時期ということで、積んでいた創の軌跡をクリアしました。
    今作はストーリーを追うことに専念しましたが、それを踏まえてもボリュームは控えめでしたね。
    個人的には水増ししまくりだった4よりも、これくらいスッキリしていた方が好みです。
    (夢幻回廊をやりこめば印象が変わるのかもしれませんが)

    システムは閃の軌跡4からほとんど変わらず


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    本作のシステム的な一番の違いは3ルートを切り替えるクロスストーリーシステムでしょう。
    リィンルートとCルートで視点を切り替えながらお互いに戦闘をするあたりは割とうまく使えていると思いました。
    両方自分だと軌跡名物の戦闘後撤退も違和感がなかったです。

    とはいえ、基本的なシステムに関しては閃の軌跡4からほとんど変わっていません。
    戦闘でもヴァリアント・レイジ.が追加されており、それが滅茶苦茶強いのですが根本的なところは同じで、相変わらずアーツが強かったなぁという印象。

    あと、今作はイベントシーンの一部がパートボイスになっており、会話の途中で特定のキャラだけがボイス付きになるので違和感が凄かったです。
    複数で話をしているのに一キャラだけボイスが付いていることが多く、加えてボイスを付ける部分の基準が良くわからない。
    こんな中途半端なことをするくらいなら全キャラボイスなしの方がマシだと思います。

    ストーリーはCルートの出来が別格


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    本作はクロスストーリーで、ロイド、リィン、Cの3人を切り替えながら進めていくものなのですが、Cルートの出来は他ルートとは別次元の良さでした。

    キャラよし、ストーリー展開よし、軌跡構文なし、と遂にライターの頭がおかしくなってしまったのかと思いきや、どうもこのルートだけ別のライターが担当していたようです。

    特にキャラの個性が際立っており、掛け合いが非常に面白かったのは素晴らしいですね。
    何かにつけてお互いを褒め合う寒々しい会話が散見されるゲームの登場人物とは思えませんでした。

    なお、この素晴らしいCルートのキャラたちも、最終章に入ってリィンたちと合流するとメインライターの呪いに浸食されてキャラが崩壊します。
    ルーファスも折角良いキャラになったと思ったら、閃の軌跡のルーファスに戻ってしまい残念。

    ちなみに、ロイドルートとリィンルートはいつも通りの出来でしたが、今作は敵が偽物中心だったこともあり、お決まりの敵倒す⇒敵本気だす⇒ピンチ⇒助っ人⇒敵撤退というパターンがほとんど無かったのは少し評価できるかな。
    とはいえ、相変わらず主要人物は退場しないので、全体のストーリーとしては何も進んでいないのですが・・・

    軌跡構文はやはり酷い


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    軌跡シリーズ名物の軌跡構文に関しては、4よりもマシになっていると感じました。

    特に4で死ぬほど見かけた「ていうか」「というか」の量は明らかに減っていて、少しは学習したのかな?という印象。
    (とはいえ、未だに普通のゲームの数十倍の頻度で出てきますし、使い方もおかしいですが)

    ただ、今作の場合は軌跡構文の呪いに侵されていないCルートが存在するわけで、4よりマシになった軌跡構文も悪目立ちしてしまうのは難点です。
    まともなCルートをプレイした直後にリィン、ロイドルートを進めるともう違和感しかない。
    どいつもこいつも同じしゃべり方をするし、流石〇〇みたいなことばっかり言ってるし、何だこれ?

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    フフ率60%という脅威の会話!
    この場面が特別というわけではなく、結構な頻度で出てくるのが軌跡クオリティ。
    これを見ておかしいと思う人間がファルコムにはいないのだろうか・・・

    「ていうか」「というか」が減った今作では「フフ」とか「はは」みたいな感嘆詞が気になりました。
    どうもこのライターはキャラが増えていくと口を開くタイミングで愛想笑いを入れたくてたまらないようで、誰も彼も何が面白いのか話が微笑から始まります。
    加えて軌跡シリーズは色々なキャラに一言ずつ話をさせたい習性があるため、その場にいるキャラが一人ずつ「フフ」と言い出す地獄絵図が出来上がります。

    「ていうか」もそうなのですが、この「フフ」が無いと会話の意味やニュアンスが変わるのでしょうか。
    もちろん、軌跡構文を使った軌跡らしさというクソほど必要ないニュアンスは変わると思いますが、すべて削除しても恐らく問題ないと思います。

    Cルートではこの気持ち悪い特徴が無かったので、今後はCルートのライターに添削してもらってほしいですね。

    総評


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    ★★★★★★ (6.0/10.0)


    Cルートの出来に救われた作品だと思います。
    といってもCルートは全体の1/3程度しか占めておらず、最終章はキャラが崩壊しているのでこの程度の点数。

    全編Cルートのライターが書いていれば+2~3点だったと思うので非常に残念。
    軌跡としてのストーリーそのものは全く進んでいないため、Cルートが無ければプレイする価値も無いと思います。

    夢幻回廊にほとんど触れていないので、ここをやりこめば評価が上がるのかもしれないですが、メインを進めるだけならこんなものかな。

    まぁ今作は実質ファンディスクみたいな位置づけですし、黎の軌跡に期待させてもらうとしよう。
    メインライター変わらないかなぁ

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