ファイアーエムブレム エンゲージ クリア感想

FEエンゲージをクリアしたので感想を。難易度ハードでDLCおよびオンラインコンテンツなし、外伝は全クリアでクリア時間は38時間半。
ストーリー感想は3話までのネタバレ注意です。
約3年半ぶりのFE新作となるエンゲージですが、発売前から若干不穏な空気が流れており、発売後もバトル面の評価は高いものの、テキスト面の酷さ等マイナスの感想も目立っていました。
ただ、最後までプレイすればマイナス面を考慮してもかなり良い出来になっており、風花雪月ほどではないものの、十分良作になっていたと思います。
目次
1. (特に序盤が)手ごわいシミュレーション
2. 新システムのエンゲージとブレイクは高評価
3. グラフィックとモーションは過去最高
4. まさに蛇足という言葉がふさわしい拠点とミニゲーム
5. プロットは悪くないがテキストと演出に難ありのストーリー(3話ネタバレ注意)
6. 総評
1. (特に序盤が)手ごわいシミュレーション
2. 新システムのエンゲージとブレイクは高評価
3. グラフィックとモーションは過去最高
4. まさに蛇足という言葉がふさわしい拠点とミニゲーム
5. プロットは悪くないがテキストと演出に難ありのストーリー(3話ネタバレ注意)
6. 総評
(特に序盤が)手ごわいシミュレーション

FEシリーズのキャッチフレーズである手ごわいシミュレーションですが、本作は風花雪月より大分難しくなっていると感じました。
特に序盤はこちらの戦力が整っていないせいか難易度が高く、難易度ハードでもバンバン敵にやられます。
(2章でヴァンドレがナイトキラーで瞬殺されたのには驚きましたね)
とはいえ、(回数制限はありますが)ノーリスクで前作同様時間を戻す機能が搭載されているため、暗闇から敵が突っ込んできてやられる、みたいな理不尽な状況でも割となんとかなります。
また、これは私のプレイスタイルのせいもあるのですが、クラスチェンジを下級職レベル20まで行わなかったことで序盤~中盤の難易度がより上昇した感じですね。
上級職になるとパラメータアップだけでなく、使える武器種が増えるため難易度が劇的に改善します。
今作はチェンジプルプで同クラスのレベル1に戻せる仕様があるため、実はクラスチェンジを早めにした方が強く育つこともあり、二重に縛りプレイをしていたということです。
これは過去作経験者ほど引っかかるトラップですねw
新システムのエンゲージとブレイクは高評価

本作のSRPGパートの特徴は何といってもタイトルにもあるエンゲージ。
過去作登場キャラである紋章士の指輪を使用することでスキルや武器が解放され、必殺技を撃てるようになります。
これだけ書くとバランス崩壊感がありますが、ターン制限があり、敵も使ってくることから良い感じのアクセントになっていましたね。
誰にどの指輪を付けるのか、またスキル継承をどうするのかに関しても悩ましく、個人的には大成功のシステムだったと思います。
難点はスキル継承に使うSPが溜まりにくすぎること。
SPの払い戻しも出来ないため、慎重になりすぎて終盤までほとんどスキル継承を使えませんでした。
もう一点の特徴は3すくみの復活とブレイク。
3すくみは過去作と同じですが、ブレイクはそれをさらに有利にしたもの。
相性の良い武器の攻撃が命中すると次の戦闘まで反撃が出来ないブレイク状態になるもので、これによって単騎特攻が難しくなったり、敵の反撃を封じて安全に倒したりと戦略性が増しています。
といっても中盤あたりからこちらが強くなりすぎるため、相性を無視してゴリ押しが出来たりするのですが、序中盤はブレイクを意識して進める必要があり、かなり面白かったです。
グラフィックとモーションは過去最高

本作のグラフィックおよび戦闘時のモーションに関しては3D化してから最高の出来になっており、前作にあたる風花雪月よりも大幅に良くなっています。
同じSwitchでありながら、前作に合ったジャギ感もなくなり、かなり綺麗と言えますね。
また、グラフィックが向上したにもかかわらず、前作にあった拠点での処理持ちもほとんどなく、快適性もアップしている点も素晴らしい。
モーションも素の状態とエンゲージで別に用意されていたり、クリティカル時のカットインが入ったりと良い感じでした。
まさに蛇足という言葉がふさわしい拠点とミニゲーム

本作の問題点その1、拠点のあらゆる要素が不要というよりむしろ邪魔という点。
前作の風花雪月も拠点探索が面倒という意見が多かったようですが、今作も中々にひどい内容。
マップクリアごとにそのマップを模した3Dマップでの探索(という名のアイテム集めマラソン)が発生し、その後任意ではあるもののソラネル(拠点)の探索(という名のアイテム集めマラソン)に移ります。
後者は別にやらなくても良いとはいえ、経験値や支援値を稼ぐことが出来るため、やらないのは単純に損をした気になります。
ソラネルは無駄に広い上に高低差もあるので、アイテムを拾って回るのが面倒なうえ、鍛錬の間と紋章士の間は別マップ扱いなので、移動のたびにそこそこのロードを挟みます。
特に鍛錬の間はノーリスクで経験値と支援値を稼げるため、ステージクリアごとに通うことになるのですが、なぜ別マップにしたのか理解不能。
マップには青い円上のオブジェがあるだけなので、これなら鍛錬係を立てておけよとしか思えないですね。
まぁ恐らくソラネルと戦闘用のモデルを同時にメモリ上に置けないとか、そういう理由なのでしょうけど、それにしたってやっつけ感が酷すぎます。
そして個人的に一番酷かったのはすべてが苦痛なミニゲームの数々。
筋肉体操、釣り、ドラゴンシューター、ソラの世話、放牧、指輪磨き、指輪ガチャと色々あるものが全て駄作未満の出来。
これでプレイして面白いようなミニゲームなら擁護できるのですが、全てが一度触ると二度と触りたくないレベルのクソゲーなので、メリットがあると分かっていてなお二回以上プレイすることはありませんでした。
(牧場だけは初期に取った犬を放し飼いにして、アイテム拾いだけやっていましたが)
設定上なぜ存在するのか理解できるものはギリギリ指輪磨きくらいで、他は思い付きで作ったといわれても納得の内容。
正直プレイしないことによって損をした気分になってしまうため、蛇足という評価がふさわしい無い方がマシの要素だと思います。
プロットは悪くないがテキストと演出に難ありのストーリー(3話ネタバレ注意)

本作発売直後に最も批判が集まったのがテキスト関係でしょう。
素晴らしい
特に世界観を無視して無理矢理キャラに個性を持たせようと足掻いたような口癖であったり、真面目なシーンのはずなのに重みを感じられないやり取りであったりと、テキスト的にはかなり違和感が強かったです。
また、演出に関しても3話という超序盤に知り合ったばかりの自称母親が死んで感動のムービーが流れるなど、プレイヤー心理を置いてけぼりにした自己満足演出も気になります。
主人公が記憶喪失であり、本当の母親なのかすら分からない状態で、延々と寒い感動シーンを見せられるのはモチベーション駄々下がりですよ。
ただ、終盤あたりの流れそのものは悪くなく、序盤~中盤さえ乗り越えてしまえばそこまでストーリーは気にならないかなといった感じです。
キャラも一部首をかしげたくなるものもいますが、支援会話も充実しており概ね悪くないと思います。
個人的には紋章士の支援会話が2行で終わるのが気になりましたね。
全キャラとの支援会話の組み合わせを考えるのが大変というのは分かりますが、せめて指輪の初期装備キャラやリュールだけでもまともなものを用意してほしかった・・・
総評

★★★★★★★★☆ (8.5/10.0)
SRPGパートの難易度や新システムは過去最高クラスに面白い出来なので、SRPG要素を重視するならお勧めできる内容だと思います。
ストーリーに関しては序盤が特にひどいですが、ある程度進めればテキストにも慣れてくるのではないかなといった感じ。
拠点要素は擁護できない酷さですが、ほとんど触らなくてもハードのクリア程度なら問題なかったです。
とはいえ何となく損をしたような気になってしまう時点でどうなんだという気もしますが・・・
総じて風花雪月ほどの大作感はなく全体的に小さくまとまっている感じはするものの、ゲームとしては面白かったという感じですね。
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