ハーヴェステラ クリア感想

ハーヴェステラをクリアしたので感想を。クリア時間は35時間ほど。ネタバレなしです。
スクエニ産の新規IPとしては賛否両論感はあるものの、昨年出たものの中では比較的高評価だった本作。
体験版がセルフネガキャンだったようですが、製品版では色々と改善されているようですね。

本作で一番良かった点は意外なことにストーリーでした。
前半はファンタジー、中盤からはSFの壮大な話で、設定もしっかり作りこまれています。
アリアの過去や魔族の正体など予想の範疇ではあるものの、RPGのストーリーとしてはかなり良質な内容。
あまり語るとネタバレになるので避けますが、4章からはストーリーが一気に面白くなって農作業がどうでもよくなってしまいましたw
ただ、新規IP故の低予算だったのかボイスが無かったり、モーションの種類が少なすぎて、敵味方全員が同じ身振りをしたりと残念な点も見受けられました。
グラフィックも正直ショボく、キャライラストが魅力的なのに勿体ないですね。

本作の特徴と言えばルーンファクトリーシリーズを彷彿とさせる牧場シミュ+RPGという点。
牧場要素に関しては割と簡略化されてはいるものの、作物の栽培、畜産、料理や加工等、最低限のポイントは抑えてある感じです(メインは農業で他はオマケ感が強いですが)
3章まではどんどんと新しい能力が追加されていくことで日々の作業が快適になっていくため、序盤は農業パートがかなり楽しい。
特に水やりを自動でやってくれるスプリンクラーは革命的で、これに合わせて畑を模様替えするくらい便利です。
そんな農業要素は金策という観点で非常に重要な要素なのですが、中盤以降段々と存在感が薄くなっていきます。
というのも、お金の使い道の大部分が農場の拡張であり、そのあたりが揃ってくるとあとは武器の強化くらい。
一応回復アイテム作りというこれまた重要な役割も担っているため完全に無視はできないのですが、終盤になると新鮮味もなくなり作業感が増したのは悲しかったです。

本作一番の問題点は戦闘システムでしょう。
アクションRPGと銘打っているものの、回避やガードの要素はなく、あるのは敵の範囲攻撃から移動する要素のみ。
回避キャンセルもなく、モーションの長い技を撃つとそのまま敵の攻撃を確定で食らったりするため、爽快感は皆無です。
数少ない戦略要素であるブレイクシステムも属性の数が無駄に多くて使いづらく、そもそも普通にプレイしているとジョブの数を育成できないため1属性のブレイクが限界でした。
せっかくたくさんのジョブが用意されているのだから、セットしていないものも成長してくれればもう少し印象が変わったかもしれません。
基本は足を止めて殴り合いながら範囲攻撃を避け、ダメージを受けたら野菜ジュースをがぶ飲みする、というのが本作の戦闘の全てですね。

本作は主要キャラの掘り下げを行うキャラストーリーと町の住人の依頼をこなすクエストがあるのですが、前者は面白く後者は苦痛でした。
キャラストーリーは主要キャラゆえにバックグラウンドもしっかりしており、内容もかなり凝ったものになっているため読んでいて退屈にならなかったです。
一方でクエストはモブが中心となるため全体的に浅く、あっちこっち行かされるためひたすら面倒でした。
単なるお使いクエストにしないようにという意気込みは買いたいのですが、いかんせん内容が酷すぎた。
特に本作の場合はゲーム内時間やスタミナといったリソースが存在するため、クエストの会話のたびに移動させられるのが苦痛で仕方なかったです。
キャラストーリーだと場面転換しても自動で移動をしてくれるのですが、クエストはほとんどが自力で向かう必要があります。
少し会話しては移動し、を繰り返すと話の内容がしょうもないことも相まって進めるのが億劫になりますね。
あと、クエストの内容もバリエーションが少なく、移動して会話か、戦闘を挟むか、特定のクエストアイテムを持ってくるものばかり。
せっかくの牧場系ゲームなのだから、作物納品とか料理作成とか色々あっただろうに。
さらに、クエストのストーリーも似たようなものが多く、親が理解してくれないから困らせるとか記憶喪失とか、数が多いわけではないのに被りすぎです。
メインストーリーやキャラストーリーは良かったので、単純にクエスト担当の引き出しが少ないんでしょうね。
と、色々不満のあるクエストなのですが、特に序盤の金欠の時期にはクエスト報酬が非常においしいため、つまらなくても効率的にはやらざるを得ないというのも辛いところ。
キャラストーリーは面白いのに報酬は大したことが無いので、報酬面だけでも逆にして欲しかった・・・

★★★★★★★ (7.0/10.0)
コンセプトとストーリーは良かったものの、他が残念な惜しいゲーム。
牧場シミュ+RPGというのはルーンファクトリーという前駆者がいるため革新性はないですが、個人的には好きなジャンルだっただけに後半の農業の空気っぷりは残念でした。
また、戦闘システムは素直にコマンドRPGにしてくれた方が良かったのではと思えるほど雑な作りで、全編通して楽しくなかったです。
クエストもあのレベルの話を付けることで手間が増えるくらいなら、単純なお使いだけでよかったという印象。
それでも中盤までの農作業の効率化の過程は楽しいですし、それ以降はストーリーが面白くなっていくため、そこまで悪いゲームでもないかなといった感想です。
体験版がセルフネガキャンだったようですが、製品版では色々と改善されているようですね。
ファンタジー+SFの良質なストーリー

本作で一番良かった点は意外なことにストーリーでした。
前半はファンタジー、中盤からはSFの壮大な話で、設定もしっかり作りこまれています。
アリアの過去や魔族の正体など予想の範疇ではあるものの、RPGのストーリーとしてはかなり良質な内容。
あまり語るとネタバレになるので避けますが、4章からはストーリーが一気に面白くなって農作業がどうでもよくなってしまいましたw
ただ、新規IP故の低予算だったのかボイスが無かったり、モーションの種類が少なすぎて、敵味方全員が同じ身振りをしたりと残念な点も見受けられました。
グラフィックも正直ショボく、キャライラストが魅力的なのに勿体ないですね。
農業要素は序盤は面白いが・・・

本作の特徴と言えばルーンファクトリーシリーズを彷彿とさせる牧場シミュ+RPGという点。
牧場要素に関しては割と簡略化されてはいるものの、作物の栽培、畜産、料理や加工等、最低限のポイントは抑えてある感じです(メインは農業で他はオマケ感が強いですが)
3章まではどんどんと新しい能力が追加されていくことで日々の作業が快適になっていくため、序盤は農業パートがかなり楽しい。
特に水やりを自動でやってくれるスプリンクラーは革命的で、これに合わせて畑を模様替えするくらい便利です。
そんな農業要素は金策という観点で非常に重要な要素なのですが、中盤以降段々と存在感が薄くなっていきます。
というのも、お金の使い道の大部分が農場の拡張であり、そのあたりが揃ってくるとあとは武器の強化くらい。
一応回復アイテム作りというこれまた重要な役割も担っているため完全に無視はできないのですが、終盤になると新鮮味もなくなり作業感が増したのは悲しかったです。
戦闘システムは純粋につまらない

本作一番の問題点は戦闘システムでしょう。
アクションRPGと銘打っているものの、回避やガードの要素はなく、あるのは敵の範囲攻撃から移動する要素のみ。
回避キャンセルもなく、モーションの長い技を撃つとそのまま敵の攻撃を確定で食らったりするため、爽快感は皆無です。
数少ない戦略要素であるブレイクシステムも属性の数が無駄に多くて使いづらく、そもそも普通にプレイしているとジョブの数を育成できないため1属性のブレイクが限界でした。
せっかくたくさんのジョブが用意されているのだから、セットしていないものも成長してくれればもう少し印象が変わったかもしれません。
基本は足を止めて殴り合いながら範囲攻撃を避け、ダメージを受けたら野菜ジュースをがぶ飲みする、というのが本作の戦闘の全てですね。
キャラストーリーは良かったが、クエストは苦痛

本作は主要キャラの掘り下げを行うキャラストーリーと町の住人の依頼をこなすクエストがあるのですが、前者は面白く後者は苦痛でした。
キャラストーリーは主要キャラゆえにバックグラウンドもしっかりしており、内容もかなり凝ったものになっているため読んでいて退屈にならなかったです。
一方でクエストはモブが中心となるため全体的に浅く、あっちこっち行かされるためひたすら面倒でした。
単なるお使いクエストにしないようにという意気込みは買いたいのですが、いかんせん内容が酷すぎた。
特に本作の場合はゲーム内時間やスタミナといったリソースが存在するため、クエストの会話のたびに移動させられるのが苦痛で仕方なかったです。
キャラストーリーだと場面転換しても自動で移動をしてくれるのですが、クエストはほとんどが自力で向かう必要があります。
少し会話しては移動し、を繰り返すと話の内容がしょうもないことも相まって進めるのが億劫になりますね。
あと、クエストの内容もバリエーションが少なく、移動して会話か、戦闘を挟むか、特定のクエストアイテムを持ってくるものばかり。
せっかくの牧場系ゲームなのだから、作物納品とか料理作成とか色々あっただろうに。
さらに、クエストのストーリーも似たようなものが多く、親が理解してくれないから困らせるとか記憶喪失とか、数が多いわけではないのに被りすぎです。
メインストーリーやキャラストーリーは良かったので、単純にクエスト担当の引き出しが少ないんでしょうね。
と、色々不満のあるクエストなのですが、特に序盤の金欠の時期にはクエスト報酬が非常においしいため、つまらなくても効率的にはやらざるを得ないというのも辛いところ。
キャラストーリーは面白いのに報酬は大したことが無いので、報酬面だけでも逆にして欲しかった・・・
総評

★★★★★★★ (7.0/10.0)
コンセプトとストーリーは良かったものの、他が残念な惜しいゲーム。
牧場シミュ+RPGというのはルーンファクトリーという前駆者がいるため革新性はないですが、個人的には好きなジャンルだっただけに後半の農業の空気っぷりは残念でした。
また、戦闘システムは素直にコマンドRPGにしてくれた方が良かったのではと思えるほど雑な作りで、全編通して楽しくなかったです。
クエストもあのレベルの話を付けることで手間が増えるくらいなら、単純なお使いだけでよかったという印象。
それでも中盤までの農作業の効率化の過程は楽しいですし、それ以降はストーリーが面白くなっていくため、そこまで悪いゲームでもないかなといった感想です。
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